こんにちは、キトコです。
今日は、他の作品とは一線を画している「オネーギン」について解説しようと思います(๑^ ^๑)
作品の舞台
19世紀前半のロシアの田舎町(日本は江戸時代)
登場人物
タチャーナ・・ヒロイン
オルガ・・タチャーナの妹
レンスキー・・オルガの婚約者
オネーギン・・レンスキーの友人
グレーミン公爵・・タチャーナのことが好き
内容
ざっくり:オネーギンの2つの後悔と、タチャーナとオネーギンのすれ違いの恋物語
ロシアの田舎町に住むタチャーナとオルガ。
そこにある日、レンスキーとオネーギンがやってくる。
タチャーナはオネーギンに恋するが拒絶される。
一方で、オネーギンはオルガに言い寄り、
それにオルガの婚約者のレンスキーは激怒。
二人は決闘し、オネーギンはレンスキーを殺してしまう。
それに強く後悔したオネーギンは旅に出る。(後悔その1)
その後、タチャーナはグレ−ミン公爵と結婚。
数年後、オネーギンは田舎町に帰ってきて
綺麗になっているタチャーナを見て求婚する。
でも、もう時既に遅し。タチャーナはオネーギンへの気持ちがありつつも、
もう結婚しているので拒絶する。
そしてまた、オネーギンは後悔するのだった。。(後悔その2)
特徴
1幕と3幕のグラン・パ・ド・ドゥの違いに注目!
1幕と3幕で同じ主題の曲を使うのが特徴的。
でも、状況は全く異なるため、同じ曲でも表現が全く異なります。
「鏡のパ・ド・ドゥ」と言われる1幕は、タチャーナの恋こがれる模様を表現した明るいパ・ド・ドゥ
「手紙のパ・ド・ドゥ」と言われる3幕は、タチャーナの複雑な気持ちと、オネーギンの後悔を表現した重いパ・ド・ドゥ
ガラではどちらかをやることが多いので、
「1幕は明るい、3幕は重い」と覚えておけば、それぞれに合った見方で鑑賞できます(๑^ ^๑)
大人にはぐっとくる、他人事と思えない内容
後悔や、人とのぶつかり、すれ違いは、誰しも一度はあると思います。
また、タチャーナのように昔好きだった人を思うノスタルジックな気持ち。
オネーギンの時が経ってから好きになる恋心と後悔の気持ち。
恋をしたことがある人なら、この二人の複雑な心情に、自分を重ね合わせる部分がきっとあると思います。
バレエ作品では珍しい、現実的な物語
ゆえに、妖精や〇〇の精、〇〇の女王など出てこないので、
他のバレエ作品と比べて、現実的な物語になっています。
最後に
今日は「オネーギン」について解説しました!
内容と特徴をつかんでおけば、ダンサーの表情の意味や踊り方に注目して鑑賞できると思います!
公演情報
世界バレエフェスティバル Aプロ
それではまた!